Glass
手の中に二つ
ガラス玉を擦りあわせるような
音がしている
君の心
どうしてもそれを
手放すことができないと
軽く爪を
たてた唇
きれいなものが
好きだって言うのに
キラキラしたものには
見向きもしない
片手一つで足りそうな
世界に力を込めて
落とさないように
睨みつけてる
自分の傷を必死で隠すたび
大人になったって言い訳した
そんな君の頬を
撫でる手は優しい?
正しい嘘に誑かされて
君の背中を押してしまおう
泣いてよ
この皮膚をこえて
体に消えない痕をつけて
その強い強い瞳を
抉るようにキスした
それ以外では
寂しい夜を越えられないんだ
May
I kiss and touch your heart?
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