The Blue Moon
蒼の月



ゆらゆらゆら

片翼の旅人(わたし)はどこへゆく

何を求めて身を投ずる

たどり着く場所(トコ)は

キミノミエナイトコロカ



蜃気楼の先に見えた世界(はこにわ)は

いつも手の先からすり抜けてゆき

闇夜が一つだけ隠し忘れた光は

いついつまでも私を眺めている



ゆらゆらゆら

炎は天に手を伸ばし

その粉(こ)は風の粒と共に舞いを舞う

一つ舞い、一つ闇と共に去る

水は影を映す朱き大地を潤し

己が消える時まで路(みち)をつくる

どこまで流れていくのか

地平線の彼方へと消えていく

その姿を追うことしかできなかった



旅人の横にはいつしか

片翼の放浪者が導(しるべ)を探し

違う足跡を踏み固めてゆく

嘆きの粒(なみだ)を流し、手を伸ばしても

隣のものは首を横に振り

ただただ前に進むのみ

縛られることのない放浪者は

羽(みち)を捜して砂を踏む



ゆらゆらゆら

トモとのしばしの別れを涙で洗い

さまよう旅人を下に

淡く青い光をふりまく月は

静かに夜を詠う



ゆらゆらゆら

そして小さな旅人は

背中の羽をゆらしながら

ゆらゆらゆら

いつか手にする出会い(つばさ)を探し

足を進めてほくそ笑む



夜を翔る風はまたひとつ

羽(はね)を撫でた



ゆらゆらゆら



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