悪意の足りない人 |
突然の雨に秤がさびついた左の胸の重さは痛い 夕方のくちびるが濡れているような女ではいたくないのに 雨が 傘がまた破れた傘が傘がまた最近雨ってとがってるのね 君と会う日の半分は雨だけどわざわざ傘を忘れてくるな もーいいよー振り返ったら一人だと知っているから泣いても無駄だ 素通りの視線は痛くなんかない 傷つけられることも出来ない つまらないくせに無理して笑うのね 悪意の足りない人ばかりいる 君のその成長途中の先っぽで世界を回せるなんて思うな うそつきは好きよかいしょうなしも好き×した足らずだけ消えてください どうしても言えん言葉がたまるのに胸は大きくならんの なんで お優しい言葉をどうもありがとう 別に 期待 してな いからいい の わたし何がんばってんのばかみたい ばかみたいって言っておねがい |