うすばかげろう ジオラマの都市にも雪が降るように窓際にやる 泣いてもいいよ いくつもの「頑張れ!進め!」に囲まれて立ち止まれない メガホンは武器 マシュマロを焦がした夕べ あのひとを取り巻くひとはみんないいひと 春だね 春の温度を知るために菜食主義のおんなと眠る こいびとの好きなひとまで好きになる余裕はないの おんな友達 |
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燃えつきるように膝下さらけ出したそがれている(大人のくせに) もっとちゃんとこらえてないとだめですか離陸していくうすばかげろう ひとの輪の尊さを説く教室の貼り紙わたしは一匹の蟻 アラビアの砂になりたい踏まれても倦まず雨には諸手をあげる スプーンの重さに今日も耐えかねて楽しい夕餉の時間が終わる |