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ぬぎ捨てた靴の裏側 暖かい部屋には持って帰れない嘘 秋冷にさらされてきた踝に手が届かないから そばにきて きんいろのバターナイフをすべらせて始めるなにも選ばない朝 曼珠沙華 進んじゃいけない道があるなんて去年は知らなかったの どなたかに翼あっさり手折られたわたしがむぼうびなんてうそです 神様、 町中の留守番電話に神様が吹きこんでいたおいのりはなに 神様、 いつか世界の切り口を見に行けますか 息をひきとるように 静かに 神様、 これ以上強くなれないなんてことないとあなたが願った未来 神様、 運動とCaそして神様は足りていませんけど、げんきです 神様、 永遠にゴールできないマラソンのような毎日です ありがとう 神様 |