凍らせたはずの台詞 汗ばんでゆくくぼみからあふれ出すわたしの中のあなたのこだま 見続けていい夢もある つぶされる血豆みたいな眠りについた 届かない(助けて)届かない(なんで)絶対に届かない双曲線 もう誰を好きになってもかまわないあなたの手から飛び立つ蝶々 きみもきみもきみもコピーのこの星で寂しがるのが上手になった |
凍らせたはずの台詞が発熱の肢体をめぐる 泣かせてほしい でも、辞書できみのすべてが分かるなら傷口開くみたいにめくる さびしさもまぶしい夏のアイドルもきみもわたしの歯車でした 戦争をしているときの目だねって覗きこまれているキスの後 萌えー!萌えー! からだの奥のほの暗いスイッチを押すひとに抱かれたい 前髪から落ちるしずくも拭えずに同じ話を聞く あと何度 末永くしあわせになるあなたには残暑お見舞い申し上げない おとうとのブログの底のむきだしの言葉のとげが指先を刺す 弱虫ってなじられながら(しあわせね)口内炎をさぐる舌先 選ばれないなんてわたしはゆるせない頬にあかるい薔薇色のせる 喉の奥ざわざわ燃えるプライドをとおせんぼ 甘すぎるトローチ ポケットの奥の鏡の薔薇模様ゆびでなぞって(吸って)(はいて) やさしい ね いつもみんなに愛されて抵抗力の足りないあなた あ あれは あなたの悪意 気づいたら戻れなくってくちびるとじる 友達にたぶんなれないひとたちの韓国旅行計画を聞く |