君がくれる挫折はいつも六月の運動場の砂の味がする キスの時必ず耳を触るクセ今の彼女も知ってるのかな 鍋なんて久しぶりだね じゃあこれを食べたら帰るねすぐに帰るね 言いたくて仕方がないけどこの言葉殺しておくから安心してね あの人のがらんどうに首突っ込んで舐めたらきっと苦いんだろう 南の島行くんだったらお土産は赤すぎる花の指輪にしてね 君が作るくぼみに沿うのがだんだんと上手になってる一つみたいに 死の文字を語尾につけてて本当に死にたいときもあるんだろう(死) 嘘つきは嫌いだとずっと思ってた嫌いなはずだと思ってたのに そっかもう南瓜のおいしい季節だね早く帰るから死なずに待ってて 夜更かしはお肌の敵って言うけれど夜しかできないことだってある 冷蔵庫空っぽだった君の部屋ずっと前からあきらめていた 白すぎるサナトリウムの壁の隅書くしかなかった「忘れないでね」 僕たちはこんなに禁欲主義なのに麦茶のグラスが汗をかいてる うっかりと置いてきちゃったあの気持ちを取りに今から早退します |
帰るね |